劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~ をみた。

タイトル通り。

 

劇場版 響けユーフォニアム~誓いのフィナーレ~をみてきた。

 

劇場版は総集編2個とリズと青い鳥に続いて4作目だろうか。

 

これまでのタイトルはリズと青い鳥まで非常に高評価で、美しい作画と一見するとキラキラと眩しいキャラクターたちが熱血スポ根的精神で、音楽に打ち込むという基本コンセプトを非常によく表現していた。

 

アニメ会社といえば京都アニメーションという印象をAIR,Kanon,CLANNAD,らき☆すたなどのアニメ作品にすっかり植え付けられている僕だが、最近のヴァイオレット・エヴァーガーデン中二病でも恋がしたい!響け!ユーフォニアムなどは新境地的であり、今なお存在感がある。

 

実際すごい。

 

話がそれた気がする。

 

映画の感想は正直微妙だ。

星5つで評価すると2個か3個だろうか。

 

何がだめかといえば

①ストーリーラインが複雑

②詰め込みすぎてカタルシスがない

③音楽を活かしていない

④先輩の亡霊が強すぎる

 

詳しく述べると

 

①ストーリーラインが複雑は、総集編的といえばいいんだろうか。

うまく伝える自身がないんだけれど、この100分で扱った内容を12話360分でやればよかったという話。

物語というかイベントの起承転結が全て早い。

もう少し丁寧に描いてくれないと物語に入っていけない。

 

②詰め込みすぎてカタルシスがないは、①とだいぶ重複するが、話の起承転結の結にあたる部分で演奏シーンがあるのが響け!シリーズの基本であり良いところであって、

その部分は本作でも継承されていて、TVシリーズリズと青い鳥ではそれまでの苦悩や努力を十二分に理解させる工夫があるからこそ感動していた。

残念ながら詰め込みによってその感動はあまり得られなかった。

 

③響け!シリーズは音楽を扱う作品である。

ソロパートを巡る争いやコンクールメンバーオーディションという部分もそうだし、扱う曲を登場人物に重ね合わせて、その人間関係を浮き彫りにし友情や出会い、別れを描いてきた。

本作は、音楽を根底に置けていたかというと正直失敗していると思う。

偶然テーマが音楽になったと言われても納得するように思う。

 

TVシリーズでは主人公格だった3年生の引退後を扱う本作は、リズと青い鳥が上手に覆い隠した彼女らの不在をしっかりと浮き彫りにさせてしまった。

主人公たちが後輩を見て先輩を想起するとの同様に、我々も想像してしまう。

どこまでいっても新入生はお客様であって、先輩の亡霊が吹奏楽部のメンバーに入れることを阻害していた。

ようやく感覚になれたころには新3年生の夏が終わっていた。

詰め込みによるものか、先輩の亡霊なのかわからないけれど...。

 

 

と、ここまでたくさん文句を書いたがいいところもある

 

一緒に映画をみたオタクによれば

原作を読んでいればしっかりと楽しめる内容だったとのこと。

もしかしたら、今から原作を読んでもう一度見返せば評価が変わるのかもしれない。

そんな気力はないけれど。

 

あと、最重要ポイントなんだけど、

 

さっきの①~④までのすべてを満たす最高なポイントがあって

 

それは

 

リズと青い鳥の最後の結びを見れるということだ。

 

リズと青い鳥で描いた・覗き込んだのぞみとみぞれの学生生活最後の共演を僕たちは見ることができたんだ。

 

劇中最後の演奏シーンは、誰のためのものだったのか。

 

それはのぞみとみぞれのためだと言われれば僕はこの映画の評価を若干改める。

 

若干ね。

 

あ、あとこの映画を1800円かけてみた黄前久美子3年生編の序章としてみるならば

評価を保留にしようじゃないか。