俺ガイル 14巻 感想
俺ガイルで大きなキーワードとなっていた『本物』。
彼・彼女らは『本物』を見つけることができたんだろうか。
個人的に、八幡のいう本物って人間環境とか周囲の環境とか、詭弁とかそういった飾りをどんどん削ぎ落としていって、それでも確かに残るものだと定義してる。
やべえまた定義の話しちゃった。オタクの話と定義って親和性高い。
そう考えると、イデアみたいな概念かもね。
結局八幡達が求めていたのは、そういう根源的なもので、それを詭弁で表現しようとするから、言葉に落とし込んでしまうからどんどんと本物からズレていくっていう葛藤の話。
ラノベだ。
でもこれってすごく難しくて、定義できない関係が理想であることは間違いないと思うんだけど、定義できないがゆえの苦悩ってのがあるとおもう。
だって、何を求めているかがはっきりしないから。
僕の考える『本物』がこうだった以上、14巻は物足りなかったなぁ。
なんかあれだけ騒いだけど、まあ落とし所としてはそうだよねっていう。
ひねくれてたのがただ遠回りみたいな感じになっちゃったね。
ちょっとメタ的な視点かもしれないけど、これだけ売れたシリーズのこれだけまたせた最終巻というところで作者の苦悩を感じる。
本当に構想通りのエンディングだったのかな。まあ作者しかしらないけど。
めんどくさいのでおもったことを箇条書きに
・小町といろはの最終巻の役割
・雪ノ下陽乃と『本物』とアンチテーゼ
・川崎さんとルミルミ